Last Update:2001/08/17


これが、KS3の問題提議


私たち〈こちら新宿3丁目〉編集部は、

制服向上委員会のコンサートを、
〔The DOORS〕で開催することに断固反対します!


 アイドル・グループ・制服向上委員会の所属事務所・有限会社PTAコミティは、今年9月以降のコンサートのほとんどを、IJR所有のライブハウス〔LIVE-BAR The DOORS〕にて行う方針を示しました。しかしながらここで定期的にコンサートを行うとなると、以下に挙げるような問題が生じてきます。

1)チケットの入手が困難になる
2)メンバーのステージングに不都合が生じる
3)観客たちへのアメニティが悪化する
4)The DOORSのコンセプトとのギャップ


 私たちKS3編集部は、それらの根本的な解決策がない「DOORSで制服向上委員会のコンサートを定期的に開催すること」について断固反対し、ここにその意思を表明します。


DOORSをご存じでない方のために、簡単に説明しておきます。

〔LIVE-BAR The DOORS〕の概要 (詳細はDOORSのホームページをご覧ください)

●1階     エントランス

●地下1階   客席    ※実質寸法:横幅5.0m×奥行2.0m
              オールスタンディングにした場合:約50人収容
              椅子席にした場合:約20席

●地下2階   客席    ※実質寸法:横幅8.5m×奥行5.0m(通路部分を含む)
              オールスタンディングにした場合:約250人収容
              椅子席にした場合:約100席
        ステージ  寸法:間口6.5m×奥行5.5m×高さ0.8m


アイドル・ジャパン・レコード株式会社が運営する、〔LIVE-BAR The DOORS〕のホームページ
http://www.livebar-the-doors.com/

・本文中、LIVE-BAR The DOORSのことを「DOORS」、
 アイドル・ジャパン・レコード株式会社を「IJR」と略記しています。
※「実質寸法」とは、DOORSのHPに掲載されている図面を元にして編集部にて算出したものです。



1・チケットの入手が困難になる
【9月22日《生誕九年祭》公演のFC券前売段階で、多数の「ハズレ」を出したことをどうお考えでしょうか】


 毎年9月に行われる《生誕祭》コンサートは、2月の《カウントダウン100&卒業式》・8月の《真夏の祭典》などと並び、いつも多くのファンが来る人気公演です。今年の《生誕九年祭》はDOORSにて行われることになりましたが、この公演のFC前売券の抽選に外れてしまったとの話を、複数のファンから聞きました。「抽選だからハズレが出るのは仕方ない」という言い分もありますが、公演会場が先に決まっていて今回のような事態は容易に予測できただけに、「座席数を減らし、一部をスタンディングにする」など何らかの手を打っておけば、これほどまでの騒ぎにはならなかったはずです。(そもそも多客が見込まれる公演で、こういう収容人数の少ない会場を選択したこと自体間違いなのですが、これについては後で述べます)
 かつてのように、会場に入りきれないほどの人気がありチケットも即日完売と「希少価値を演出する時代」は終わりました。今では通常月でこそ100人余りの観客数ですが、卒業式・生誕祭や夏休み公演ではその倍以上になることもあり、最近では出演メンバーの家族や関係者の方々も多数お見えになってます。
 また、必ずしも毎月のようにコンサート・イベントに通う人だけが制服向上委員会のファンではありません。金銭的・地理的条件等さまざまな理由で年に1,2度しか上京できないファンだっているのです。主力メンバーの大量卒業後も熱心に来てくれるお客さんに対し、いつでも「入れてあげる」(いゃ、サービス業としては「入っていただく」)という姿勢で、いくつかの席を空けて「待っていてほしい」のですが、それはDOORSの収容人数では不可能に近いことです。



2・メンバーのステージングに不都合が生じる
【『エメラルドの伝説』が踊れないような狭いステージで、コンサートが成立するのか?】


 7月14日の山中湖FCツアー・ショータイムで『エメラルドの伝説』が歌われました。会場となった〔東照館・宴会場〕のステージは大変狭く、両端に分かれて逃げる間奏や平面交差するエンディングのシーンでは、舞台袖で見ていた片平妃奈子ちゃんを除く12名のメンバーが所狭しと動いていました。
 ソロコンサートやユニット単位{寿隊・Hellow・(新ユニットの)SKi等}の公演であれば、〔こまばエミナース〕の4分の1ほどのステージ面積しかないDOORSでも十分対応でき、観客にとっても見やすいコンサートになりますが、全員で歌う機会の増える生誕祭や卒業式では、彼女たちの振り付けも簡略化されたものにならざるを得ません。
 SKiコンサートの“売り”といえば、他のソロアイドルやグループアイドルでは決して味わうことのできない、「優雅で美しいフォーメーションのダンス」「清らかな旋律に乗せて歌われる数百の楽曲群」「個性豊かなキャラクターから飛び出す楽しいトーク」が挙げられますが、そのために必要な“空間”がDOORSには決定的に不足しています。
 「2年間に134のビルをチェックしてここを選んだ」(DOORSのHPより)だけあって、ライブハウスとして一級品のDOORSも「出演全メンバーが揃ってステージで踊れない」のでは、制服向上委員会のコンサート会場としては失格です。我々は「制服向上委員会のメンバーをもっと見たい・応援したい」一心で、お金を払ってコンサート会場に通っているのですから、少しでも満足のいく公演内容となるよう、制作スタッフの一層の努力を期待します。



3・観客たちへのアメニティが悪化する
【狭くて身動きが取れない客席で長時間のコンサートを見るのはつらい】


 9月22日の《生誕九年祭》公演は、今のところ観客全員着席(指定席)で行われる見込みです。この文章をお読みいただく皆さんならご存じのように、制服向上委員会のコンサートはほとんどが3時間・4時間の長丁場で、近年改装されたこまばエミナースの座席とて長時間座れば足腰に負担がきます。ここでいう「椅子席」というのは、DOORSのHPにある写真のような丸テーブルを囲む椅子なのか、普通のパイプ椅子なのかは分かりませんが、この床面積から察するとかなりの人口密度となり、狭くて身動きが取れない(だろう)客席で長時間のコンサートを見ることになります。
 その上を行くのが、11月25日の《制服向上委員会101曲ライブ・2》公演。チケット代の高さ(特S席\10500/S席\8500:一般売り価格)もさることながら、12:00スタートで「10ドリンク・1弁当付きの飲食チケット(\3000)」まで発売されるところを見ると、「7〜8時間はカンヅメにされる」ことは明白です。高校生以下のメンバーが多いから深夜労働はさせられないけれど、深夜から未明にかけて行われるロックの「終電ライブ」の雰囲気を出したいのでしょうか。そんな中「一息つこう」としても、こまばにはあるソファーがここにはありません。トイレも地下1階と2階それぞれに大小便用が各1つずつなので、一旦休憩に入っても順番待ちの列が公演再開までになくなるとは思えません。またグッズを売るための物販スペースもないため、ファンからは早くも「横浜アリーナ・サウンドホールの時のようなことも起こりうるのでは?」と心配の声が上がっています。
 そういった意味でも、DOORSは制服向上委員会のコンサート会場として不向きなのです。



4・DOORSのコンセプトとのギャップ
【何をするために、この“ライブハウス”を造ったのか】


 このライブハウスは「大人が楽しめるライブ・バー」というコンセプトのもと、IJRの手で運営されています。しかし、ここで制服向上委員会の定期コンサートを行えば、一番多く使うのは「制服向上委員会」で、一番よく来るお客さんは「制服向上委員会のファン」ということになります。これなら、わざわざ「ライブハウス」を造った意味がないですし、PTAコミティの「経費削減」のためだけにこのような決定をおこなったのならば、掲げているコンセプトとは裏腹に「志が低い」と言わざるを得ません。
 「制服向上委員会もDOORSも、同じ高橋廣行氏がプロデュースするのだから、別にいいじゃないか」という考え方もありますが、制服向上委員会のキャラクターはフィルモア・テイスト漂うDOORSのライブ空間には全く似合いません。ここでは高橋氏の眼鏡にかなった「DOORSにこそ似合うアーティスト」を呼んで、ライブを行うべきなのです。


 以上、私たちの考えた4つの問題点を挙げました。特にはじめの3つは、私たちにとって「制服向上委員会のファンを辞めてしまう」きっかけにもなる、とても大変な問題なのです。そのことを、プロデューサー・高橋廣行氏と所属事務所であるPTAコミティに、真摯に考えていただきたいのです。


 その上で、我々が最も危惧しているのが「来年の《卒業式》もDOORSで行われるのではないか?」ということです。

 1996年から渋谷公会堂で行われてきた卒業式も、観客数の減少に伴い今年はこまばエミナースで開催となりましたが、“踊り隊”と呼ばれる人々がメンバーと気持ちを一つにして踊る、通称「ダンスアリーナ(客席後方の立見席)」が混雑したほかは、ある意味「原点回帰」ということもあっておおむね好評でした。
 しかし、人気メンバーが大量卒業して観客が減った今、9・10・11月公演がDOORSで連続開催されるところを見ると、その延長線上として「2002年2月の《卒業式》もDOORSでやろう」という可能性は否定できません。
 永年活躍してきたSKiメンバーにとって「一生に一度の晴れ舞台」だからこそ、思い出の場所を、そして観る者・演じる者双方に最高の環境を用意するのも、制作スタッフの務めだと思います。



改めて、私たちは言います。
「The DOORSで制服向上委員会のコンサートを開くのは、
やめてください。」

 制服向上委員会のコンサートは今後とも〔こまばエミナース〕、もしくは同程度の舞台スペース・観客収容能力を持つホールにて開催してくださいますよう、切にお願いいたします。


   2001(平成13)年8月17日

〈こちら新宿3丁目〉______________________
    編集発行人兼編集長:ブルーウェイブ      _____
    編集顧問{初代発行人}:しろくま☆しゃしょう      


 ※この文章を執筆するにあたり、一般読者や他のKS3スタッフの意見を参考にさせていただきました。


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