last update:2000/01/21  
中井祐子を考える 〜 まだ見ぬゆーたんの世界を信じて 〜
 中井祐子しかいないじゃないか

BY ブルーウェイブ (大阪府)  


 制服向上委員会四期生・中井祐子が、吉成圭子のスカウトによって入会したことを知らないファンさんはいないだろう。
 アイドル・グループ『制服向上委員会』の礎を築いた,初代リーダー・吉成圭子は、良く言えば「キチンと仕事をこなす、アイドル歌手としての才能と、プロ意識を持った」人、悪く言えば「アイドル世界に対してどこか醒めていて、斜に構えているのがもろに出ている」という人であった。
 私は中井祐子にもそんなキャラクターを感じるのだ。
 百人以上いる歴代の『制服向上委員会』のメンバーの中でたった一人、中井祐子だけが“吉成圭子の遺伝子”を受け継いでいる。と、私は思っている。

中井祐子
撮影/山野麦文 

 私が中井祐子と初めて出会ったのは、97年6月に行われた山中湖でのFCツアーであった。
 彼女がまだ、制服向上委員会に入会して一ヶ月程しかたっていなかった時期である。おそらく、右も左もわからない状態でツアーにやってきたのであろう。
 何をしたらよいか全く分からず、ただ立っているだけと言う状態の彼女に対し、この時私が感じた彼女に対する印象は「美形な子だけど、なんか違う」という、決してポジティブなものではなかった。
 そして私はこうも思った。「この子は、いつSKiをやめてもおかしくないな」・・・と。
 しかし彼女は、私のその浅はかな予想に反し、毎日のように長い距離を電車に揺られ、熱心にレッスンへと通い続けたのである。

 およそ二年後。場所を水上温泉郷に移したツアーで、私は彼女とゆっくりと話をする機会を得られた。
 川岸のベンチに腰をかけ、ファンさんたちと対峙する彼女の淡々とした口調は、二年前と同じであった。
 だが、以前とは違い、自分が進むべきビジョンと、与えられた責任感への決意が、私には言葉の端々から感じ取れた。
 アイドル性を最重要視したユニット『Hellow』のメンバーへの抜擢に象徴されるように、蕾を開きつつある花のごとく、少しずつ彼女が成長しているのは、まぎれもない事実だ。
 実力的にも、そして、精神的にも。

 私が、『制服向上委員会』の姿を初めて見たその時、中心には吉成圭子の姿があった。
 この先 『制服向上委員会』から、あの時に受けた感動を再び得られることが出来るのだろうか。と、私は思うことがある。
 もし、将来、それが再び叶うとするならば、吉成圭子の代わりに中心に立つべき娘は・・・。
 中井祐子しかいないじゃないかと思う。
 私が今、中井祐子に言うこと。「キミが、これからの制服向上委員会を支えるの一人なのです」。そして、
「何をすればいいかは、キミにはもう、分かっているはずですよ」。この二つだ。
 制服向上委員会のファイナル・ステージを飾るにふさわしい、主役の誕生。
 私は、その日を心待ちにしている。

 # 文中、敬称略で書かせていただきました。



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