last update:2000/01/21  
中井祐子を考える 〜 まだ見ぬゆーたんの世界を信じて 〜
 祐ちゃんの歌を聴きたい

BY ゆめのしずく (東京都)  


 六連星倶楽部に中井祐子ちゃんのことを書いたのは創刊号だった
 もう一年半以上も前だ。
中井祐子
撮影/ゆめのしずく 

 その間に何があったかというと、これだろう。『一度だけ』。昨年の『渚に消えた初恋IIIコンサート』(こまばエミナース)で初めて披露されたソロ曲である。
 新曲群の中で、この曲における印象が最も強かった。楽曲自体、メロディが美しくて気に入ったが、なんといっても祐子ちゃんの「歌声」である。以前にも『恋は数学』で聴いたことはあったが、この時のインパクトは忘れることができない。
「祐子ちゃんって、こんなにきれいで魅力的な声だったんだ!」

 今年のバースデイパーティでは、たっぷりと歌を聞くことができた。
 どちらかというと、ゆったりとした曲に良さが出ていたと思う。もともと歳の割に落ち着いているし、こちらもリラックスした気持ちになる。
 速いテンポの曲ではリズムに微妙な遅れが感じられたが、これはこれで「味」かもしれない。気になる人もいれば、不思議な感覚と捉える人もいることだろう。音程はこれからの課題。ボイストレーニングをしっかりやれば安定してくるはずだ。

 ソロだけではなく、SKiのグループ曲もぜひ歌って欲しい。
 が、最近の曲、例えば『今すぐ立ち上がれ』『Forever Young』といったあたりには向かない。
 初期に吉成さんが歌っていたようなものが、意外と合うのではないかと思うのだ。いずれにせよ、メインヴォーカルが固定されてしまうのでは面白くないし 、いろいろなメンバーのヴォーカルを聴いてみたい。
 特徴でもあり欠点ともなる「薄い声質」、逆にこれを生かせるような新曲が欲しいところだ。
 この透明感はアコースティック楽器との相性も良さそうな気がする。
 薄っぺらい打ち込みオケはやめて、弦楽器と管楽器のみというのはどうだろう・・・
 と、これは個人的趣味だが、そのぐらいの意欲を見せて欲しい。

 現在のメジャーな音楽界に欠けている部分に光を当てる。そんな役割をSKiが担ったらいいと思う。
 新しいタイプのヴォーカリストを育て、世間に問いかける。レパートリーが何百曲もあると自慢したいのなら、単に批判をするだけでなく真に個性的な活動を目指すべきだ。

 祐子ちゃんの歌声は、SKi史に残るだけの魅力を秘めている。
 果たして、それをどこまで生かせるだろうか。



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