《 秋山文香はただの超ハイテンション娘か？ 》

ＢＹ　恵里子にＴｒｙ！（埼玉県）

　今回は、あの超ハイテンション娘・秋山文香ちゃんのことです。 　文香ちゃんは、98年2月に初めてステージに登場したわけですが、私は1月から4月にかけての公演を観なかったのです。そのため、初めて彼女を見たのは雑誌『Flash』の記事でした。
　その時の彼女の印象は、TWOテールだったせいもあったのか「おや、田村千秋ちゃんに似てるなあ」というものでした。
　その後、KS3編集長(当時)のしろくま☆しゃしょうさんから「文香ちゃんがいきなり『4人1組』に入ったとの情報をいただき、「と、すると、ずいぶん実力があり、即戦力として期待されているのだな」と感じました。それが、5月公演で実際に文香ちゃんを見るまでの、情報と評価でした。

　さて、その5月公演で非常に印象的だったのが、文香ちゃんソロの『オレンジ』でした。
　本当のところ、彼女の声質を考えると合わないかなとは思っていましたが、その歌唱力の高さで、しかも堂々と歌いあげていました。すごい舞台度胸でした。新人離れしています。
　この日はコンサート前に撮影会もあった訳ですが、自分からポーズをしたり、表情を作ったり、撮ってるこちらの方が困惑してしまうほどに積極的な娘だと思いました。文香ちゃんは、こうしたファンとのコミュニケーションの場も大切にし、また、自分自身も楽しんでいるようです。
　私たちも楽しめ、文香ちゃん自身も楽しい時を過ごせる。これこそが文香ちゃんの特徴であり、私たちも応援する動機になると考えます。

撮影／ホーカー・テンペスト

　その後、公演を重ねるにつれ出番も増え(激増といってもいいかも知れない)、音程などの安定感がさらに増し、安心して曲を聴ける主力メンバーの一人となっていました。
　本人の努力も相当なものだったのでしょうが、見ている私としては何だか、あれよあれよという間におなじみのメンバーになった感がしました。
　そして、SKiの中にすっかりと溶け込んだようでした。彼女は五期生の中で一番の年上で、人気・実力共にトップクラスであるにもかかわらず、他の五期生の娘に対して優越感などを持っているようには思えないのです。いや、むしろ同級生であるかのように仲良くして、楽しんでいます。
　これは9月の『お月見』で、秋山班でファンさん全員が自己紹介を行なった際に、文香ちゃんに聞いてみたのですが、「文香ちゃんって、高二だよね。さおりちゃんとか由美子ちゃんって、ガキとは思わない？」と聞いてみたところ、「そうでもないですよ。楽しいですよ。それに結構しっかりしているし」との答えが返ってきました。
　これは彼女の人柄じゃないでしょうか。互いの良いところを認め合うという…。年齢が上であれ下であれ、自分より能力の優れている分野というのはあるでしょうから。
　逆に、先輩に対しての彼女のスタンスですが、これは8月のレコーディングの模様が収録されたビデオを見るとよく分かります。
　また、私が新しいコミティの事務所へ行った際(1月のFCイベントが一体どういう場所で行なわれるのか、友人と暇つぶしのつもりで下見に行ったのです)、偶然にもリーダーである橋本美香ちゃんと二人で歩きながら話をしている所を見たのです。
　その二人の姿には三期生と五期生という“上下関係”ではなく、まるで友達が同級生であるかのような、いわば“ヨコ意識”の関係を感じさせました。
　普通はどうしても遠慮とかが入るじゃないですか。それが二人で大笑いしながら喋っていたのです。
　これは美香ちゃんの人柄もあるでしょうが、それを考えたとしてもなかなかあのようにリラックスしては話せません。文香ちゃんは先輩に対しても堂々とし、でもふてぶてしい訳でもなく、かわいがられるような存在なのでしょう。4人1組やHellowといったユニットで一緒にやってきたということで、互いに実力を認め合っているところもあるのかも知れないですね。

　文香ちゃんを見ていると、ホント堂々としているし、自分に相当自信があるように思います。自信をつけてきたのは、他でもない文香ちゃんの努力な訳ですが、と同時に自分を過大・過少評価せず、真っ正面から自分の実力を認識する。それが彼女は出来ているような気がします。

　もう一つの文香ちゃんの最大の魅力。それは“ユーモアがある”“一緒に話していると楽しい”“ノリが良い”といったことです。『超ハイテンション娘』と一言でまとめられたりすることもありますね。
　それについて、9月の『お月見』での模様をここに再現しようと思います。このことでお分かりいただけると思います。

私 (恵里子にＴｒｙ！)	「五期生春組では一推しです」(←真顔で)。
文香	「ありがとうございまーす」。
私	「や、五期生春組ではってことだから」。
他のファンさん	「そうすると、それ以外では？」。
私	（首を捻りながら)「あ〜、ちょっとよく分かんない」。
文香	「コンニャロ〜！」(笑)。

　これだけ冗談のきく娘って、良いですよね。もしも、文香ちゃんが友達だったら楽しいだろうなあと思いました。気軽にしゃべれるし、全然疲れないじゃないですか。
　でも一つ心配なのは、いつも明るく元気なだけに、悩みや心の傷を自分の内だけに秘めて一人で苦しんでしまうタイプなのかもしれないということです。
　文香ちゃんのことだから、そういったことを話せる人が多いと思うのですが。

　周囲を大切にし、それが彼女に対する信頼感を生み、私たちファンさんなどがかわいがり応援する。
　すると、またそれに応えて頑張り、私たちを楽しませ、リラックスさせてくれる。
　それをまた彼女は楽しみながら、徐々に成長していく。
　そして、決して現状に甘んじることなく上昇志向でつき進んでいく。時には失敗し、暴走してしまうこともある。しかし、それでもなお前向きに進んでいく。
　だからと言って、ひとりよがりになり、常識や礼儀を忘れてしまうことはない。
　それが秋山文香だと私は考えています。
　一言では言い尽くせない多くの魅力を持つ彼女の姿をこれからも楽しみにして、SKiのステージを見続けていきたいですね。