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前回更新：2002/03/22＞最終更新：2002/11/22

私［しろくま☆しゃしょう］が
その日に見聞きしたニュースや、自分がやったことに対して
「ひとり ボケ・ツッコミ」してます。

毎日の更新はできませんが、できる限り続けていきたいと思います。

【２００２（平成１４）年】

●2002年１月15日(火曜日)　　【ＵＦＪ＝50人に１人タダ＝合理化】　

　１月15日といえば「成人の日」と「お年玉年賀はがきの抽選日」というイメージが頭から離れないが、いまさらハッピー・マンデー（祝日三連休化法案）に反対したっても覆りそうにないので、とりあえず置いておく。（個人的に３連休には反対。祝日は週の真ん中にあるからこそ役に立つのだ！）

　きょう、名古屋の東海銀行と大阪の三和銀行が合併して［ＵＦＪ銀行］が誕生した。日本生まれの銀行で初めての横文字行名だが、ＵＦＪとは United Financial of Japan.＝日本の金融連合（グループ）の頭文字を取ったもので、国際的にも通用する名前を狙ったそうだ。
　ＵＦＪが今までの銀行合併と大きく異なるのは「合併初日からコンピュータシステムが統合」されていることである。私の身近な例で説明すると、1990(平成２)年４月に合併した［太陽神戸三井銀行(→さくら銀行)］では両行のホストコンピュータとＡＴＭ端末のメーカーが異なっていて、太陽神戸側が日本ユニシス＆富士通で、三井側が日本アイ・ビー・エム＆東芝だったと思う。なので、合併後もしばらくの間は通帳の磁気ストライプが縦・横両方に貼られていた。
　昨年４月合併の三井住友銀行もシステム統合がすぐにできないため、道を挟んでさくらと住友の支店が向かい合うという実に間抜けな光景が、阪神西宮駅前・地下鉄西田辺駅前・高速新開地駅前など各所に出現した。それを反面教師にしたＵＦＪ銀行はその作業を前倒しし、支店統合のスピードを他行よりも早めるという。
　３月には［大和銀ホールディングス］にあさひ銀行が加わり、４月には富士銀行＋第一勧業銀行＋日本興業銀行の３行統廃合で［みずほ銀行］と［みずほコーポレート銀行］が誕生し、昭和末期に13あった都市銀行が５グループに集約される。しかし、世界的に見れば日本はまだまだ金融機関の数が多すぎるので、信用組合・信用金庫を中心に今後も金融再編は進むだろう。

　さて同じ15日から、日本の空港では「おめでたい人が続出」している。昨年末からＳＭＡＰ中居クンのＣＭを派手に繰り広げている全日空（ＡＮＡ：全日本空輸）が「空港の自動発券機で航空券を購入した客50人につき１人、国内線の航空運賃がタダになる」キャッシュバックキャンペーンを始めた。手法としてはビックカメラの「レシートに当たりの文字が出たら、100人に１人最高10万円分の支払いがタダになる」キャンペーンと同じだが、ちゃんと50人に１人当たるのか？とニュースを見ていたら、15000円とか22000円当たった人や、往復航空券を買って100000円分がタダになった人までいた。とあるサラリーマンが「（出張旅費なので）このお金は会社に返します」と律義に言っていたが、そういう場合はインタビューを受けずにポケットに入れておけばいいのに、ずいぶんと欲のないお人だこと…。
　昨年９月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件の影響で減った航空旅客を取り戻すのが表向きの理由だが、「混雑するチェックインカウンターから自動発券機に客を誘導して、カウンター勤務の地上職員を減らす」のが本来の目的。今年９月のＪＡＬ＋ＪＡＳ経営統合に向けた対策が急務なＡＮＡにとっては、旅客増と経費節減という「一石二鳥」の作戦になる。

　合理化も結構だが、「安全と信頼」だけはお忘れなく…。 



●2002年１月９日(水曜日)　　【ホークスは売るべきでない！】　

　スーパー大手・ダイエーの経営再建問題に絡んで、プロ野球のパ・リーグ［福岡ダイエーホークス］の身売りを取引銀行から要請されていることが明らかになった。

　ダイエーはバブル崩壊後の消費不況や、1995(平成７)年に発生した阪神・淡路大震災で神戸市内の主力店舗が壊滅的打撃を受けたりして一時は巨額の負債を抱えたが、きのう身売りした警備会社のエー・エス・エス（ＡＳＳ，旧：朝日セキュリティサービス）など、グループ内の優良子会社を順次売却したり、不採算店の閉鎖や赤字子会社を清算したりして再建にようやくメドがついてきたところ。そこへ来ての「ホークス身売り説」だ。
　主力取引銀行の三和銀行/東海銀行(※)・富士銀行(※)・三井住友銀行は「球団・球場・ホテルを売却して有利子負債を少しでも減らしてほしい」と言うが、球団側はかねてからホークス売却については否定している。
　1999(平成11)年シーズンに日本一となったホークスは、昨2001(平成13)年シーズンに本拠地・福岡ドームでの年間観客動員が、パ・リーグ史上初めて300万人を突破した。これほどの人気球団なのに、もしも売却ともなれば、「優勝セール」を期待している主婦たちはもとより、いままで熱心に応援してきた地元のホークス・ファンにとって「信用失墜」はまぬがれない。
　売却したら一時的に負担は軽くなるだろうが、長い目で見れば優勝セールが無いことによる収益のマイナス面のほうが大きい。今や野球ファンと福岡市民には「王監督＝ホークス＝ダイエー＝福岡ドーム」という意識が根付いていて、そのどれかが欠けてもソッポを向けることになるだろう。

　だから絶対に「ホークスは売るべきでない！」のだ。

　　　※１月15日から、三和銀行＋東海銀行→ＵＦＪ銀行
　　　※４月１日から、富士銀行＋第一勧業銀行＋日本興業銀行→みずほ銀行＋みずほコーポレート銀行

　２００１年１２月　　　２００２年２月　

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